第0話 はじめに

※サムネイルの写真と本文は、全く関係ありません。

しがないトラックドライバーの息子として生を受け、高校生となった頃に、父が一念発起で起業し、すぐに破産するというミラクルを起こす。高校卒業と共に新聞配達員として社会人の一歩を踏み出した十八の春。

気づけば四五歳。人生の折り返し地点を迎えるほどの歳月が経った。

そんな今、両親用と自分用の分譲マンションを保有し、相当に綺麗な妻と、一姫二太郎、ネコ二匹と住んでいる。お金の面よりも、AI研究で著名な東大大学院との研究プロジェクト、政府省庁の制度設計を検討する実証事業プロジェクト、大手コンビニチェーンの全店舗に係る新規プロジェクトなどなど、一介の新聞配達員であった自分が責任者とつとめ、好意的な感想をいただけるまでになったことが、一番すごいことだと感じている。

有名なわけでも、億万長者でも無い自分が、ここまでの人生を描き下ろしておこうと思い立ったのは、高校生向けの就職支援を行う会社に転職することを決めたことが一番の理由である。

若い頃、世の中に散乱する圧倒的な成功者の自伝など、全く別の世界のお話すぎて手に取る気も起きなかった。

高校を最低レベルの成績、父親の破産宣告と共に卒業した已己巳己が、決して少年ジャンプに出てくる漫画のように爽快なこともなく、ジメジメとジワジワと今の幸せな環境に至るリアルな人生模様こそ、当時の自分に一番聞かせてやりたい。

多くの人の目に触れなくても良い。已己巳己と同じような境遇の若者や、私の二人の子どもに伝わればそれでいい。

ジェットコースターのような社会人人生、毎回自己紹介する(MAX30分かかる)と私の人生を面白いと言ってくれる方も多いし、毎回説明するのも時間がかかる(MAX30分)ので、お仕事などでつながった方々にも、ご覧いただけたらうれしい。

そんな想いで、少しづつ、我が半生を文字にしていこうと思う。

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