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医療業界でも、自治体サービスでも、民間の新規事業でも、関わってみるともうこれは真理なのかもなと思うことも結構あるという噺。
その1つが「岡目八目」である。
医療業界ではPHRというのが流行った。PHRというのは「personal healthcare record」個人の健康データを活用しようという取り組みである。已己巳己は当時から絶対に流行らないと断言していたが、それから10年近く経って、未だに爆発的な市場はできてない。そんなこと当たり前である。昭和からある健康診断、その結果を見た人がどれだけ従順に健康的となったか、過去から何も学んでいないのだ。奧さんが家族全体の健康リスクを管理する「family healthcare record(FHR)」企業が社員全体の健康リスクを管理する「company healthcare record(CHR)」など他人からの働きかけが無ければヘルスケアデータの活用は進まない。あそこまで高額な金額を払うなら自分でやれば良いのにと思うが、ライザップが人気なのもそういうことなのだろう。
自治体は、住民サービスの向上を目指しているという。ただ、住んでいる側からすればここでも岡目八目。長年住んでいるところは当たり前すぎて気づきもしない。遠く離れたロードサイドのショッピングエリアなどの情報に詳しかったりする。
民間は民間で、過去100年近く培ってきたものは見えなくなっていて、全く新しいAIやらデジタルやらの言葉に踊らされ、大した社会経験もない調子に乗った若者起業家連中に食い物にされたりしている。
みんな、岡目八目なのだ。
なので、何をする時も、ホスト側とゲスト側、それぞれが「岡目八目」であることを前提に、一旦客観的な視点から現状を関わる全員で見つめ直すべきだ。もしくは、全くその状況に関係がない第三者に入ってもらい、客観的なコメントをもらった方が良い。
女性、というか、日常から化粧をしている人は、岡目八目に陥りずらい。日々、自分を客観的に鏡で見る習慣があるからだ。傾向的に、男性の方が岡目八目傾向が強く、独りよがりのものを生み出しやすいのは、そこの差なのかなと思う。
人類、皆、岡目八目。というお噺。