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「令和の若者は…」と、殆どの管理職が扱いに困る若者のマネジメント。ワーク・ライフバランスなどかわいいもので、何でもかんでもハラスメントになる時代。已己巳己も役員時代、ギスギスした職場の空気を変えようといたるところで「ありがとう」と付け加えるように心がけていたら「ありがとうハラスメント」だと言われる始末。こうなってくるともう、放置する以外にないのではとすら思えてくる。
已己巳己は、塾・予備校講師歴が長い。1年単位で講師のマネジメントによって、合格・不合格という結果に現れてしまう。成功や失敗を重ねつつ、已己巳己メソッドのようなものはできあがっていて、200人くらいの晩年赤字状態くらいならどうにでも挽回できる自負があった。
ただ、とある動画に出会い、もう、完全に負けたと感じる次世代マネジメントの極意を見せつけられた。
No No Girls。元AAAのSKY-HIが社長を務めるBMSG、そこに所属するアーティストのちゃんみなが開催したガールズグループオーデション番組である。
もう、理屈を並べるのも恥ずかしいので詳しくは動画を見ていただきたいのだが、とにかく、ちゃんみながオーデション参加者に接する全てのマネジメント手法が神がかっている。押さえつけるのではなく、引き出す。上に立つボスではなく、一番最前線でリーダーとして背中を見せる。そういった要素が満載なのは他のオーデション番組でも語られるだろうが、もう、なんというかちゃんみなのそれは、母性の極地で(この番組中に妊娠・出産をリアルに並行している時点で推して知るべしなのだが)、そこには全く偽りのない真っ直ぐな愛しかない。
更に、実は大昔に少しデビュー当時のAAAと関係する仕事があって、ロック以外聞いてこなかった已己巳己はAAAをとても過小評価していたのだが、社長としてちゃんみなをサポートしていたSKY-HIもすごすぎた。敬意・感動・感謝が徹底していて、オーデション番組の参加者全員に最大限の礼をつくす。「素晴らしいものを見せて下さって、本当にありがとうございます」と、深々と、長々と頭を下げる。ちゃんみなが悩みながらも決めることに寄り添い、その決定内容をただそっと補強していく。
これぞまさに、令和時代のマネジメントだ。
本当に、無粋なことを書きたくないのだが、1つだけちゃんみなやSKY-HIと已己巳己に共通点もある。「一人残らずみんな良いものを持っていて、ただ良いと言い切る自信がなく良いものは殻を被っているということ」「やさしくするか厳しくするかは関係なく、この人は私をいつもちゃんと見ていてくれてる、というのが伝われば自然と本人自らその殻を破ろうとし始めるということ」「一回泣けるとスイッチが切り替わる」この3つは何を目指していても、何歳でも変わらずにみんなが持っている基本的な本質だと信じている点だ。
ただ、そのアプローチが、もう、なんか、愛というか母性。もう已己巳己とは次元が異なるレベル。
ぜひ、No No Girls、御覧いただきたい。昨晩すでに4周目で睡眠不足の已己巳己がお届けしました。